日スウェーデン合弁Sony Ericsson Mobile Communications AB.の2008年10月~12月期決算は,売上高が前年同期比23%減の29億1400万ユーロ,営業損失が2億6200万ユーロだった(発表資料)。構造改革費用1億2900万ユーロを計上したこともあり,前期の営業損失3300万ユーロから赤字幅が拡大している。

 携帯電話機の販売台数は前年同期比21%減の2420万台,同社推定の市場シェアは約8%となった。平均販売単価は前年同期の123ユーロに比べ,121ユーロとなっている。

 同社は2008年の携帯電話機の世界市場規模に関して,前年比10%増としていた予測を,同6%増の11億9000万台へ引き下げた。さらに2009年は前年比で市場規模が縮小し,平均販売単価も継続して低下すると予測した。

 Sony Ericsson社は2008年7月に従業員2000人の削減を含む構造改革を発表した。この構造改革により,年間3億ユーロの営業費用削減効果を見込んでいる。今回さらに,年間1億8000万ユーロの費用削減を目的に,追加で構造改革を実施することを明らかにした。なお,この追加施策の内容は「現時点では公表しない」(ソニー広報)。