「V10」の動作デモ
「V10」の動作デモ
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「T10」の動作デモ
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 台湾AIPTEK International Inc.は,199米ドルと低価格の超小型LEDプロジェクター「PocketCinema T10」を展示し,動作デモを披露した。2009年2月に製品化する予定である。シャツの胸ポケットに入るほど小さく,内蔵する2次電池で駆動できる。同社が299米ドルで既に発売済みの超小型プロジェクター「PocketCinema V10」から機能を省いて実現したとする。超小型プロジェクターの市場拡大には,200米ドルを切る価格が必須と見られていたが,T10は早くもこの水準を下回る。

 プロジェクターとしての基本機能はT10とV10でほぼ共通である。すなわち,明るさ10lmで,内蔵するLiイオン2次電池だけで連続1時間ほど駆動できる。簡略化したのはコンテンツ再生機能である。V10で備えた1Gバイトの内蔵メモリやSDHCメモリーカード対応のスロット,格納した映像コンテンツの再生機能などをT10では省いた。そのほかの仕様は,V10とT10で「ほぼ同じ」(AIPTEK社の説明員)とする。

 会場ではV10も動作デモを行っていた。V10では,表示素子や光源,光学部品などを搭載する光学モジュールに米3M社製を採用している。表示素子にはLCOSを採用し,画素数は640×480画素,光源は白色LEDである。外形寸法は125mm×55mm×23mmで,重さは2次電池を除いて約100gである。一方,T10に関しては発売前なので,「詳細は言えない」(説明員)とする。