HP Pavillion dv2でBlu-ray Discを再生しているところ
HP Pavillion dv2でBlu-ray Discを再生しているところ
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 米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD)は,米Intel Corp.の「Atom」プロセサに対抗するノート・パソコン向けのプラットフォーム「Yukon」(開発コード名)を「2009 International CES」に出展した。マイクロプロセサ「Athlon Neo」とグラフィックス・プロセサ「ATI Radeon X1250」が主要な構成部品である。最終製品として現在Neoを採用しているのは米Hewlett-Packard Co.のノート・パソコン「HP Pavillion dv2」で,この展示もHP社ブース内で実施された。

 Yukonの売りはマイクロプロセサの性能だけでなく,グラフィックスの性能にも力を入れていること。その証左として,展示ではBlu-ray Disc(BD)を再生させて見せた。HP Pavillion dv2にUSBを介してBDドライブを接続した。少なくとも見ている限りでは,十分な再生ができているように感じられた。

 HP Pavillion dv2は1.6GHz動作のAthlon Neoに,メモリを2Gバイト搭載している。閉じたときの厚さが0.9インチ(約2.3cm)と薄く,質量は3.8ポンド(約1.72kg)と比較的軽量だ。ちなみにWindows Vistaのエクスペリエンス・インデックスは3.0と,これまで記者が見た限りではどのAtom対応機より高い数値だった。なおWindows Vistaを搭載していることからも分かるように,HP社では「いわゆるNetbookとして製品化したわけではない」(HP社の説明員)という。