Netgear社の「Internet TV Player」とリモコン。Ethernet端子のほか,2個のUSB端子などを備えている。
Netgear社の「Internet TV Player」とリモコン。Ethernet端子のほか,2個のUSB端子などを備えている。
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テレビからInternet TV PlayerにBitTorrentでダウンロードした動画コンテンツを操作する画面
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YouTubeを基に作成した動画チャンネルを表示するテレビ画面
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 2009 International CESの開幕前日,ネットワーク機器メーカーの米NETGEAR, Inc.は「Internet TV Player」と呼ぶ,インターネットで配信された動画の再生に向けたセットトップ・ボックス(STB)製品を公開した(発表資料)。Internet TV Playerの正式な型番は「ITV2000」である。

 Internet TV Playerはテレビと家庭内ネットワークで接続して,インターネットで配信された多数の動画を再生できる。例えば,米Google Inc.傘下YouTube社や米CinemaNow社など,あらかじめ設定したWeb動画サービスからのコンテンツを再生できる。インターネットで再放送されたテレビ・コンテンツを再生する機能もある。とりわけ注目を集めたのは,同STBがBitTorrentのピア・ツー・ピア・プロトコルに対応し,同プロトコルで配信された動画コンテンツを直接STBにダウンロードしたり再生できる機能を備えたことである。BitTorrentが特に違法でコピーされたコンテンツの配信に使われることがあり,この機能が話題を呼ぶ可能性がある。

 BitTorrentから配信されたコンテンツをInternet TV Playerにダウンロードするためには,まずユーザーが同STBのインタフェースを備えたパソコンのブラウザーから開く必要がある。次に,ユーザーが自分の好みのWebサイトからBitTorrent対応のコンテンツを選択し,STBにダウンロードを開始する。同STBは大容量のデータ・ストレージ装置を標準で搭載していないので,2個のUSBコネクタにユーザーがデータ・ストレージ装置を接続しなければならない。コンテンツのダウンロードが済んだら,STBのテレビ向けユーザー・インターフェース(UI)からコンテンツを操作できる。BitTorrent以外では,CinemaNowなどの動画配信サービスにも対応している。

 Internet TV Playerのソフトウエアは,米Verismo Networks Inc.(Tech-On!関連記事)と共同で開発した。米Adobe Systems社のFlash技術に対応した動画を再生できる。同STBは2009年夏ごろから199米ドルで発売する予定である。