図1 液晶テレビの新製品。右から「SV670」「ZV650」「XV645」「AV600」シリーズ(以上「REGZA」)。今回のイベントでは,これらの新製品は映像を表示していなかった
図1 液晶テレビの新製品。右から「SV670」「ZV650」「XV645」「AV600」シリーズ(以上「REGZA」)。今回のイベントでは,これらの新製品は映像を表示していなかった
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図2 240Hz相当の高速駆動を実現
図2 240Hz相当の高速駆動を実現
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図3 DVDプレーヤー搭載のAV600シリーズ
図3 DVDプレーヤー搭載のAV600シリーズ
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 東芝の米国法人であるToshiba America Consumer Products, L.L.C.は,2009年1月7日に開催された「2009 International CES」の報道機関向けイベントにおいて,2009年に米国市場で投入予定の液晶テレビの新製品を発表した(図1)。超解像対応品やLEDバックライト搭載品,240Hz相当の高速駆動品,DVDプレーヤー内蔵品などをラインアップした。2009年3月以降順次発売する予定とする。

 液晶テレビ「REGZA」の新製品である,「SV670」「ZV650」「XV645」の3シリーズは,画素情報を補間する信号処理技術を用いて,入力画像の解像度を超える出力画像を作り出す超解像処理技術を搭載する( Tech-On!の関連記事)。例えば,DVD映像やデジタル・ビデオ・カメラなどで撮影したSDTV映像を,HDTV映像にアップコンバートする際にボヤけのない鮮明な映像を表示できる。

 SV670シリーズは,液晶パネルのバックライトにLEDを採用する。液晶パネルの直下に,光源となる白色LEDを配置する。映像信号に応じて,LEDバックライトを部分的に制御することで,映像表示時のコントラスト比は100万対1を実現する。画面寸法は46型と55型,画素数は1920×1080。なお,LEDバックライトを搭載する製品は東芝として初となる。

 ZV650シリーズは,フレーム周波数が実質240Hz相当の液晶パネルを搭載する。液晶パネル側で60フレーム/秒である映像のフレーム間に補間画像を1枚挿入させて120Hzで駆動するほか,バックライト側で光源を制御して部分的に黒画面を挿入することで240Hz相当の高速動作が可能になったとする(図2)。 画面寸法は42型と47型,55型で,画素数は1920×1080。なお,XV645に搭載する液晶パネルは,フレーム周波数が120Hzに対応する。画面寸法は40型と46型,52型で,画素数は1920×1080である。

 このほか,液晶テレビ本体にDVDプレーヤーを内蔵する製品として「AV600」シリーズを投入する(図3)。画面寸法は19型と22型で,画素数は1280×720である。

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