年末商戦の前半戦は,値頃感の出てきたBlu-ray Disc(以下,BD)レコーダが売り上げを伸ばしている。市場調査などを手掛けるBCNが全国の家電量販店25社の販売実績をとりまとめた結果,BDレコーダの2008年12月第2週(8日~14日)の売上高は前年同期比で2.4倍となり,録画機全体に占める販売金額比は78.5%まで上昇したという。販売台数も3.3倍となり,構成比は65.7%に拡大。平均販売単価が9万2300円と,10万円を切ったことで本格普及期に突入したとBCNはみている。
BCNによれば,BDレコーダの販売増をけん引しているのは内蔵するHDDの容量が250Gバイトの低価格モデル。12月第2週の販売構成比では最多の39.1%を占めた。人気の理由は価格の安さ。BDレコーダの250Gバイト機種の平均単価は7万4200円で,全体に比べ1万8100円も安い。一方,従来型のDVD/HDDレコーダの250Gバイト機種の平均単価は5万600円。両者の差が2万3600円と接近していることもBDへの買い替え需要を後押ししているとBCNは分析する。
なお,録画機全体では12月第2週の販売金額が前年同期比2.1%増,販売台数は同4.4%減となっている。