CO2排出規制強化を背景に、自動車パワートレーンの電動化(エレクトリック・パワートレーン・システム)の動きが本格化している。電動パワートレーンシステムは、電池、モータ、インバータを主要部品とする。自動車の限られたエンジンスペースに搭載するため、出力を維持しつつ小型化や軽量化といった特性が重要視される。

 EV向け電池としては、すでに量産しているニッケル水素(Ni-MH)2次電池に代わるものとして、エネルギ密度(kWh/kg)と出力密度(kW/kg)がNi-MH2次電池の2倍となるLiイオン2次電池が注目を集めている。これまで、Ni-MH2次電池に比べて性能が優れているLiイオン2次電池が自動車用に採用されていなかった理由は、安全性の問題だ。しかし、電池メーカーが材料の組み合わせを工夫することにより、Liイオン2次電池の安全性の問題を克服しつつある。

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図◎東芝の電動パワートレーンシステム(出典:東芝2008年度経営方針説明会資料、日本機械工業連合会ホームページ)
図◎東芝の電動パワートレーンシステム(出典:東芝2008年度経営方針説明会資料、日本機械工業連合会ホームページ)
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