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 米Microtune,Incは,時速200kmで高速移動中にも受信可能とする車載向けテレビ・チューナーIC「MT2067」を開発した(発表資料)。移動体のテレビ受信に影響する受信感度や強入力特性,隣接妨害特性を最適化することで,高速移動中でも電波を安定して受信できるという。加えて,デュアル・コンバージョン方式のアーキテクチャを採用しながら,同社の「spur-avoidance」技術により,チューナー間の干渉を低減した。NTSCやPAL,SECAM,DVB-T,DVB-H,ISDB-T,DTMB,ATSC-M/Hなど,アナログ放送または地上波デジタル放送規格に対応するという。

 周波数帯域は48M~862MHzである。入力信号の大きさに応じて自動的にRFアンプ回路の利得を制御する機能を備えたほか,インタフェースにデジタル復調ICへの出力用とアナログ復調ICへの出力用をそれぞれ搭載したという。動作温度範囲は-40~+85℃。車載部品の品質に関する業界規格「AEC-Q100」に準拠する。

 パッケージは7mm×7mmのQFN。既に量産中であり,1万個購入時の価格は7.5米ドル。チューナー評価用のボードも用意する。