図◎新工場の外観。
図◎新工場の外観。
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ブリヂストンの100%子会社で中国広東州に拠点を置く普利司通(惠州)合成橡〓(「月」の右に「交」)は2008年12月8日,同地でスチレン・ブタジエン・ゴム(SBR)の工場を開所した。生産能力は,年産約5万tを見込んでいる。

ブリヂストンによると,中国を含むアジア地区では高性能なタイヤの需要が増えており,より優れた性能を持つ合成ゴムの需要増が見込まれるという。そのため新工場では,高い性能を持つSBRを生産し,同地区にあるブリヂストングループの工場へ供給する。同社は,内製原材料設備を最大限に活用することで,高品質なタイヤを開発・生産するとともに,長期的に安定したコストと供給を確保する狙いだ。

一般に合成ゴムは,タイヤ1本当たり約20質量%を占める。新工場で生産するSBRは,主として路面に接するトレッド部分に使用するもので,高速走行時の車両安定性を確保できるという。