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HOMEエレクトロニクス電子設計 > 【こんなところにマイコンが】加湿器~自動運転で機能を最大限に引き出す

【こんなところにマイコンが】加湿器~自動運転で機能を最大限に引き出す

  • 2008/11/17 09:00
  • 1/2ページ
図1
図1 タイガー魔法瓶のハイブリッド式マイコン加湿器「ASY-S500」

 これから冬にかけて需要が盛り上がる家電製品の一つが「加湿器」。肌の乾燥防止だけでなく,カゼやインフルエンザの予防などにも効果があるとして,加湿器の効果が改めて見直されている。その加湿器にも,一部の高機能機種にはマイコンが搭載され,適切な環境の維持に貢献している。加湿器でマイコンが果たす役割について,大手メーカーのタイガー魔法瓶に聞いた。

 空気が乾燥した部屋に適度な潤いを与える加湿器は,加湿の方法によって大きく3つに分類される。最も一般的なのはタンク内の水に熱を与えて,水蒸気を放出する「スチーム式」。また単純にタンク内の水を気化させて,部屋に放出する「気化式」と呼ばれるものもある。もう一つ,ここ数年急激に市場での存在感が高まっているのが,「ハイブリッド式」である(図1)。基本的な原理は気化式だが,ヒーターを組み合わせることで気化を促進し,より早く部屋の湿度を高めることができるのが特徴だ。

上出 博之氏
タイガー魔法瓶
技術・開発グループ
商品開発チーム
副主事
上出 博之氏

竹内 知子氏
タイガー魔法瓶
ソリューショングループ
商品企画チーム
竹内 知子氏

 ヒーターを搭載する点ではスチーム式もハイブリッド式も同じだが,水蒸気を発生させるために水を沸騰させるスチーム式と違い,ハイブリッド式は空気により多くの水分を含ませるために必要に応じて空気を暖めるだけ。そのためスチーム式に比べて消費電力が格段に小さいという利点を備える。またハイブリッド式で放出する空気の温度は,室温より2~3度高い程度。「特に小さい子供のいる家庭では,子供の安全を考えて,高温の水蒸気を放出するスチーム式よりもハイブリッド式を選ばれるケースが多いようです」(同社ソリューショングループ商品企画チームの竹内知子氏)。

 ハイブリッド式が登場したのは2000年代初頭のことだ。その後,数年でスチーム式を出荷台数で上回り,今ではハイブリッド式が市場の約4割を占めるという。同社の場合,加湿器のラインナップ6製品中3製品がハイブリッド式で,そのうち上位の2モデルがマイコンを搭載する。そのマイコンの大きな役割は「適切な湿度管理」だ。

湿度を検知してヒーターとファンを制御

 ハイブリッド式の場合,放出する空気に熱を与えるヒーターのオンオフで,空気に含ませる水分量を変えることができる。早く部屋の湿度を上げたい時はヒーターで温度を上げて,フィルターを介して放出される空気に,より多くの水分を含ませる。またゆっくり湿度を上げる場合はヒーターを切り,室温レベルで保持できる程度の水分を放出する空気に含ませる。部屋の湿度の状況によって,放出する空気の水分量を変えられるのが,一定の蒸気を放出するスチーム式との大きな違いだが,その機能を十分に生かすためには,部屋の湿度に応じてヒーターのオンオフなどを自動的に制御できるのが理想的だ。そこでマイコンが活躍している。

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