視聴イメージ
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 KDDI研究所は,放送番組の途中から視聴しても冒頭からの内容を時間短縮して再生し,実際の放送に追いついた時点で自動的に通常の放送に切り替える技術「ネットワーク型追いかけ再生アプリケーション」を開発した(発表資料)。ワンセグなどの放送サービスに向ける。 

 例えば,19時から20時までの番組を視聴する場合に19時20分ごろから見始めても,冒頭からの内容を10分間に短縮して視聴し,19時30分から通常の放送を視聴するといったことができるという。時間の短縮には,映像を早送りしたり,ハイライト・シーンを抽出したりすることで対応する。

 今回開発した技術は,再生端末に大容量の記録媒体を必要としないことが特徴。時間短縮した映像を,ネットワーク側からリアルタイムに生成して送信するため,再生端末で早送りなどの処理が不要となる。放送中の番組に追いついた場合も,通常の放送への切り替えはネットワーク側で指示し,再生端末側の判断処理をなくしている。

 この技術を利用すれば,事前にVoD(video on demand)用のコンテンツを準備できない生放送番組にも対応することができる,とKDDI研究所は説明している。

 なお,KDDI研究所はこの技術を,2008年11月19日~21日に開催される「Inter BEE 2008」に出展する予定である。

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システム構成イメージ
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