NHKは,同社が過去に放送した番組を有料で配信するVoD(video on demand)サービス「NHKオンデマンド」(Tech-On!の関連記事)の利用料金を発表した(発表資料)。2008年12月1日からサービスを開始する。

 NHKが用意するコンテンツは,「特選ライブラリー」と「見逃し番組」の2種類。地上放送と衛星放送の5チャンネルで放送した番組の中から一部を配信する見逃し番組は,単品の場合,税込み105~315円。中心価格を315円とし,この価格ではドラマやドキュメンタリー,歌番組などを提供する。放送時間が30分以下の教養番組や趣味系の番組などは,210円および105円で提供する。例えば,「きょうの料理」や「ペット相談」,「趣味の園芸」,「小さな旅」などは210円,連続テレビ小説「だんだん」や「時論公論」などは105円である。「見逃し番組『1カ月見放題パック』」は税込みで月額1470円。なお,ニュース番組は見逃し番組「1カ月見放題パック」のみで提供するという。

 NHKが過去に放送した「大河ドラマ」や「NHKスペシャル」などの番組を揃える特選ライブラリーも,単品の中心価格は税込み315円。大河ドラマやNHKスペシャル「映像の世紀」,「プロジェクトX」,「そのとき歴史が動いた」などを1本当たり315円で提供する。30分以下の番組では,210円や105円で提供するものもある。

 さらに,番組をまとめて購入する際には,本数や内容によって価格を15~25%割り引く「パック割引」も用意する。

 NHKは,今回の利用料金について,市場調査をもとにユーザーに受け入れられやすい価格を算定し,採算性も考慮して設定したと説明している。

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