住友商事は,現在35%出資参画しているボリビア共和国のサン・クリストバル鉱山プロジェクトに関連し,持分権益の買い増し交渉をしていることを明らかにした。具体的には,同プロジェクトの権益を保有するミネラ・サン・クリストバル社の親会社,米国のエイペックス・シルバー社と交渉中という。

 サン・クリストバル鉱山は,ボリビア南西部のポトシ県に位置し,2007年8月に商業生産を開始した。年間平均生産量は,銀が525t,亜鉛が22万5000t,鉛が8万2000tで,確認埋蔵量は,銀が1万4000t,亜鉛が380万t,鉛が130万tとされる。住友商事では同プロジェクトを中核事業と位置付けており,今回の持分権益の買い増し交渉に乗り出した。