韓国Displaybank Co., Ltd.は,バックライト光源にLEDを採用する液晶テレビの出荷台数が2010年に1000万台を上回り,予想以上のペースで増加するとの見通しを発表した(発表資料)。2009年から市場が本格的に立ち上がり,2010年に1090万台,2011年に2560万台,2012年には5230万台に達すると予測する。液晶テレビの出荷台数全体に対する割合は2010年に6.4%,2012年には1/4以上の25.9%に達するとみる。

LEDバックライト搭載液晶テレビの市場予測
LEDバックライト搭載液晶テレビの市場予測 (画像のクリックで拡大)

 バックライト光源にLEDを採用する液晶テレビの市場が急拡大する背景には,液晶テレビの販売時の訴求点として薄型化が最も重要な点になっていることがあるとDisplaybank社は説明する。このため,テレビ・メーカーの多くは,バックライト光源にLEDを採用した液晶テレビを予定より前倒しで発売することを計画しているという。LEDバックライトがHgを使用しないという点も,LEDバックライトの採用を加速しているとする。さらに,LEDメーカーが携帯電話機に続く新しい用途の登場を望んでいるという状況も,LEDバックライトを搭載する液晶テレビの市場拡大を牽引する要因と分析する。

 これまでバックライト光源にLEDを採用する液晶テレビの市場には,ソニーや韓国Samsung Electronics Co., Ltd.が参入している。2008年には,韓国LG Electronics, Inc.,シャープ,日立製作所などの大手テレビ・メーカーが製品を市場投入する見込みという。

各メーカーのLEDバックライト搭載液晶テレビの販売に関する予測
各メーカーのLEDバックライト搭載液晶テレビの販売に関する予測 (画像のクリックで拡大)