SIA(Semiconductor Industry Association:米半導体工業会)は米国時間の2008年11月5日,米国の大統領選で民主党のBarack Obama氏が当選したのを受けて声明を発表した(発表資料)。SIAはObama氏に対し「就任当初100日間は超党派的なイノベーション政策に優先的に取り組んでもらいたい」とした。

 SIA会長のGeorge Scalise氏は「米国半導体業界は,Obama氏の歴史的な勝利を祝す。選挙は終わり,我が国が当面する課題に取り組むべきときが来た。課題のうち最優先すべきは,技術革新や経済成長,国際競争力の面で米国のリーダーシップの維持を図ることだ。過去50年,技術面でのリーダーシップが国防や国民の健康,雇用,生活水準,文化の発展に寄与してきた」と述べる。

 Obama氏は,基礎研究に対する研究開発資金の倍増やクリーン・エネルギーに対する研究開発資金の倍増,インターネットのオープン性の維持,米国政府で初めてのChief Technology Officer(CTO)の設置,特許制度の改革といった政策を掲げてきた(NBonlineの関連記事1同2)。