任天堂は2008年度4~9月期の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比20.4%増の8368億7900万円,営業利益は同33.6%増の2521億8300万円,純利益は同9.4%増の1448億2800万円で,増収増益だった。ただし,売上高や利益の伸びは前年同期と比べると鈍化している。

 携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」および「ニンテンドーDS Lite」の販売台数は,国内では直前期と同じく対前年同期比で減少したものの,海外では増加した。世界全体の販売台数は対前年同期比2.8%減の1373万台。内訳は,国内が同64.1%減の132万台,米大陸が同21.3%増の524万台,その他地域は同34.0%増の717万台だった。累計販売台数は8433万台となった。対応ソフトウエアの2008年4~9月期の販売本数は同12.6%増の8502万本で,累計販売本数は4億5463万本だった。

 据え置き型ゲーム機「Wii」の販売台数も国内で減少,海外で増加となった。世界全体の販売台数は対前年同期比37.8%増の1010万台だった。国内の販売台数は同39.5%減の101万台,米大陸の販売台数は同48.2%増の458万台,その他地域が75.5%増の451万台である。累計販売台数は3455万台に達した。対応ソフトウエアの2008年4~9月期の販売本数は同120.2%増の8141万本,累計販売本数は2億2985万本だった。

 任天堂はゲーム機の販売が好調に推移していることから,通期のニンテンドーDSおよびニンテンドーDS LiteとWiiの予想販売台数を上方修正した。ニンテンドーDSおよびニンテンドーDS Liteの販売台数を2800万台から3050万台へ,Wiiの販売台数を2500万台から2750万台に変更した。

 さらに,同社は2008年度通期の業績予想を下方修正した。売上高は前回発表を据え置いたが,営業利益は200億円引き下げて6300億円,純利益は650億円引き下げて3450億円とした。修正の理由については,ドルの前提レートを105円から100円に,ユーロの前提レートを160円から140円に変更したことによるという。