マツダは2008年10月30日、2008年度第2四半期累計(2008年4~9月)の業績と、通期見通しの下方修正を発表した。

 2008年度第2四半期累計のグローバルでの販売台数は前年同期比6%増の70万1000台となった。連結売上高は前年同期比5%減の1兆5755億円、連結営業利益は同17%減の607億円だった。

 国内の販売台数は12万3000台で、前年同期とほぼ同じレベルだった。新車需要減少の影響を受けたものの、「ビアンテ」「アテンザ」の新型効果でシェアは前年より0.1ポイント増の5.1%となった。北米でも、販売台数は同6%減の20万台だが、「Mazda6(日本名:アテンザ)」の投入と小型車需要による「Mazda3(同アクセラ)」「Mazda5(同プレマシー)」が好調だったため、シェアは1.9%で前年より0.1ポイント増加した。欧州と中国、その他の地域では前年の実績を上回った。中国は前年同期比17%増の17万9000台、中国は同53%増の6万3000台、その他の地域は同5%増の13万6000台となった。

 連結売上高の減収は、会計基準の変更と為替が影響した。連結営業利益は、主要通貨の円高と原材料高騰の影響が台数構成の改善を上回り、減益となったものの期初見通しを107億円上回っている。為替予約の結果などを反映した連結純利益は295億円で、前年同期比2%増となったが、期初見通しの320億円を下回った。

 2008年度通期見通しは、グローバルでの販売環境の悪化、原材料高騰などの影響により、期初見通しを下方修正した。販売台数計画は、欧州以外のすべての市場で下方修正し、140万5000台とした。連結売上高は期初と変わらず3兆円、連結営業利益は期初見通しより250億円減の900億円としている。なお、第3四半期以降の為替予約はほぼ終了しており、利益レベルに対する為替変動による影響は軽微という。

【表1】2008年度通期(2008年4月~2009年3月)のグローバル販売台数予想の修正値 (単位:万台)

前回予想(A) 今回予想(B) 増減(B-A) 2007年度実績 今回予想の
2007年度比
日本 25.7 24.7 -1.0 25.6 -3.4%
北米 40.0 39.6 -0.4 40.6 -2.4%
欧州 36.0 37.0 1.0 32.7 13.3%
中国 18.0 13.0 -5.0 10.1 28.7%
その他 28.3 26.2 -2.1 27.3 -4.4%
合計 148.0 140.5 -7.5 136.3 3.1%

【表2】2008年度通期(2008年4月~2009年3月)の連結業績予想の修正値

売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
前回発表予想(A) 3兆円 1150億円 1100億円 700億円
今回発表予想(B) 3兆円 900億円 900億円 500億円
増減額(B-A) 0 -250億円 -200億円 -200億円
増減率 - -21.7% -18.2% -28.6%
(参考)前年同期実績 3兆4758億円 1621億円 1485億円 918億円