米Microsoftは米国時間2008年10月23日に,2009会計年度第1四半期(2008年7~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比9%増の150億6000万ドルで,従来予測を上回った。だが,今後の見通しについては従来予測から引き下げた。

 第1四半期の純利益は43億7000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は48セント)で,前年同期の42億9000万ドル(同45セント)から増加した。営業利益は60億ドルとなった。

 同社は7月の時点で,当期の売上高を147億~149億ドル,営業利益を59億~60億ドル,希薄化後の1株当たり利益を47~48セントの範囲と予測していた(関連記事:Microsoftの2008年4~6月期決算,前年比18%増収で42%増益)。

 同社によると,当期はエンタープライズ・ソフトウエアとビデオ・ゲーム機「Xbox 360」の販売が好調だった。クライアント事業とMicrosoft Business Division,サーバーおよびツール事業を合計した売上高は,20%以上の成長をみせた。

 同社CFOのChris Liddell氏は「厳しい経済環境にあって,当期の業績は当社ビジネス・モデルの強さと多様性を証明した」とコメントした。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。2009会計年度第2四半期(2008年10~12月)の売上高は173億~178億ドル,営業利益は61億~ 64億ドル,希薄化後の1株当たり利益は51~53セントの範囲と予測する。

 米メディアの報道(New York Times)によると,同社の従来予測は売上高が約180億ドル,1株当たり利益が55セントだった。

 また,2008会計年度通期(2008年7月~2009年6月)は,売上高が649億~664億ドル,営業利益が244億~255億ドル,希薄化後の1株当たり利益が2ドル~2ドル10セントの範囲と,見通しを引き下げた。7月時点の予測ではそれぞれ,673億~681億ドル,263億~269億ドル,2ドル12セント~2ドル18セントとしていた。

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