台湾Powerchip Semiconductor Corp.(PSC,力晶半導体)の2008年7月~9月期決算は引き続き赤字だった。売上高は前年同期比17%減の149億6960万台湾ドル,営業損失は10億4310万台湾ドル,純損失は15億150万台湾ドルである。ただし,前期に比べると赤字幅は縮小している。

 PSCの生産能力(ウエハー投入量換算)は現在,300mmウエハー対応工場3棟の合計で13万枚/月,エルピーダメモリとの合弁会社Rexchip Electronics Corp.の第1棟が8万枚/月である。ただし,同社は7月~9月期に10~15%程度の減産に入っており,この生産調整は10月~12月期も継続するという。さらに,10月~12月期の経営方針として,設備投資は遅らせる,部材の在庫削減に努めるなどとしている。

 同社は2008年7月時点で,2008年通期のDRAM出荷量を前年比71%増と予測していたが,今回これを「最大で65%増」へ下方修正した。2007年が前年比90%増,2008年は65%増,2009年は30~40%増と年々伸びが鈍るとの見通し。