米Google Inc.は米国時間2008年10月16日,2008年第3四半期の決算を発表した(発表資料へ)。売上高は55億4000万ドルで前年同期と比べ31%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は13億5000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4.24ドル)で同26%拡大した。

 非GAAPベースの場合,純利益は15億6000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4.92ドル)となる。米メディアの報道(New York Times)によると,アナリストは非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益を4.79ドルと予測していた。

 当期の業績を事業別にみると,傘下のWebサイトによる売上高は36億7000万ドル(総売上高の67%)で,前年同期に比べ34%増加した。広告と連携させる Google Networkでは,パートナの「AdSense」プログラムを通じた売上高が16億8000万ドル(同30%)となり,前年同期に比べ15%増えた。米国外による売上高は28億5000万ドルで,総売上高の51%を占めた。

 傘下のWebサイトおよびパートナ・サイトを含む広告のクリック総数は,前年同期と比べて18%増加した。

 提携パートナに支払う手数料(TAC)は15億ドルで,広告収入全体の28%を占めた。

 同社CEOのEric Schmidt氏は,「主要地域全体にわたる強力なトラフィックと売上増により,良好な四半期となった。世界経済の危機的状況を現実的に受け止めつつ,今後も長期にわたって検索と広告事業の向上を推進し,企業向けやモバイル向け,ディスプレイ広告などの将来的成長分野への投資も行う」と述べた。