オランダRoyal Philips Electronics社は,2008年第3四半期(2008年7~9月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比2.0%減の63億3400万ユーロで,若干の減収だった。営業利益は同90.6%減の3700万ユーロ,純利益は同7.9%増の3億5700万ユーロだった。ヘルスケア(Healthcare)部門と照明(Lighting)部門の売り上げは堅調に伸びたものの,一般消費者向け(Consumer Lifestyle)部門の売り上げが前年同期から約6億ユーロ減少し,足を引っ張った。消費者向け部門の減収分の半分以上は,テレビ事業の改革によるものという。

 同社のPresident兼CEOであるGerard Kleisterlee氏は,「ヘルスケア部門と照明部門でも需要低迷の影響を受けたが,患者用監視システムや診療システム,家庭向けヘルスケア製品,環境にやさしい照明といった主要事業は成長を維持している。両部門とも不景気の影響がないというわけではないが,2008年第4四半期も持ちこたえると予想している」とコメントを寄せた。

 部門別に見ると,一般消費者向け部門の売上高は対前年同期比18.5%減の26億3900万ユーロ。営業利益は同45.2%減の9100万ユーロだった。ヘルスケア部門の売上高は同13.9%増の18億600万ユーロで,営業利益は同10.4%減の1億3800万ユーロ。照明部門は,売上高が同19.3%増の17億8500万ユーロ,営業利益が同5.6%減の1億6800万ユーロだった。新興事業(Innovation & Emerging Businesses)部門の売上高は同31.4%減の7000万ユーロ,営業損失は4600万ユーロだった。