ガラス基板サイズ別にみる液晶パネル生産能力の推移(LG Display社の決算説明資料より)
ガラス基板サイズ別にみる液晶パネル生産能力の推移(LG Display社の決算説明資料より)
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 韓国LG Display Co., Ltd.の2008年7月~9月期決算は減収減益だった。売上高は前年同期比2%減の3兆8610億ウォン,営業利益は同63%減の2540億ウォン,純利益は同44%減の2950億ウォンである。

 液晶パネルの出荷数量は面積換算で367万m2で,前期に比べると12%増,前年同期に比べても18%増だった。液晶パネルの売上高の内訳は,テレビ向けが51%,デスクトップ・パソコン用モニタ向けが22%,ノート・パソコン向けが22%となっている。平均販売単価は1m2当たり992米ドルで,前期から22%低下した。1m2当たりの売上原価は前期から7%低減したものの,価格の下落幅に追いついていない。

 LG Display社は2008年7月末から,市場環境に合わせて生産調整を行った。7月~9月期の平均減産率は10%程度だったといい,減産策を採ったおかげで在庫レベルは適正に維持できたとしている。

 2008年10月~12月期は,液晶パネルの出荷数量(面積換算)が7月~9月期に比べて10~15%伸びる見込みという。