「どこでもWi-Fi」
「どこでもWi-Fi」 (画像のクリックで拡大)

 ウィルコムとバッファロー,三洋電機の3社は,PHS通信網を経由して無線LAN接続を可能にする,携帯可能な家庭用アクセス・ポイント「どこでもWi-Fi」を共同開発したと発表した(発表資料)。2009年春をメドに,ウィルコムから発売する。

 どこでもWi-Fiは,ウィルコムのPHS通信網を経由して,無線LANを提供する機器。ウィルコムのPHSエリア内なら無線LANスポットがない場所でも,さまざまな無線LAN対応機器をインターネットに接続できるようになる。通信モジュールとして,ウィルコムの「W-SIM」を搭載する。PHSの高速通信規格「W-OAM」に対応する。

どこでもWi-Fiの利用イメージ
どこでもWi-Fiの利用イメージ (画像のクリックで拡大)

 バッファローが開発した無線LANの自動設定システム「AOSS(AirStation One-touch Secure System)」を搭載しており,AOSSに対応する機器であれば,AOSSのボタンを押すだけで接続設定ができる。

 無線LANの規格は,IEEE802.11g/IEEE802.11b,ARIB STD-T66に対応する。周波数範囲は,2412~2472MHz(1~13ch)。データ転送速度(規格値)は,IEEE802.11gが6/9/12/18/24/36/48/54Mビット/秒,IEEE802.11bが1/2/5.5/11Mビット/秒。PHS側の通信速度は最大204kビット/秒である。

 電源として,三洋電機のニッケル水素2次電池「eneloop」の単3形を同梱する。外形寸法は幅70mm×高さ110mm×奥行き30mm。重さは単3形のeneloop4本を含めて約270g。

単3形の「eneloop」を同梱する。
単3形の「eneloop」を同梱する。 (画像のクリックで拡大)

 なお,どこでもWi-Fiの試作品は,2008年10月9~12日に幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2008」で展示される予定である。