スーパーファミコン(1990年11月発売,2万5000円)

 ファミコンの後継機として登場した。CPUを16ビット化し,拡大・縮小や回転を加えるなど画面表示の機能を強化した。効果音にはPCM音源を採用するなど,ファミコンから「映像と音」を強化した。

 CPUはリコーの「5A22」。ファミコンに採用した6502を,米WDC社が16ビット化した「65C816」をベースにしている。ファミコンとの互換性を持たせる狙いがあったが,最終的には断念された。ただし,ソフトウエアを開発する企業には従来の開発資産を生かせるメリットがあった。

 PCM音源のLSI「S-DSP」と「S-SMP」はソニー製で,設計したのは,後に「プレイステーション」を開発する久夛良木健氏である。このLSIの発展形はプレイステーションやプレイステーション 2にも採用されている。

「スーパーファミコン」の基板
「スーパーファミコン」の基板 (画像のクリックで拡大)