米Intelとパソコン・メーカー4社は米国時間2008年10月8日,モバイルWiMAX技術に対応した製品を発表した。米Sprint Nextelが9月に米メリーランド州ボルチモアで開始した無線インターネット接続サービス「XOHM」に対応している(関連記事:Sprint,モバイルWiMAXの商用サービスを開始)。2.5GHz帯の周波数を利用し,下りで平均2M~4Mビット/秒の通信速度を実現する。

 Intelは,Centrino 2用統合モジュール「WiMAX/Wi-Fi Link 5050」シリーズの出荷開始を発表した。WiMAXとWi-Fiの両方に対応したモジュールは初めて。あわせて,パソコン・メーカー4社が,このモジュールを搭載したノート・パソコンを発表した。台湾のAcerが「Aspire 4930-6862」「Aspire 6930-6771」,中国のLenovoが「ThinkPad X301」「ThinkPad T400」「ThinkPad SL300」「ThinkPad SL500」,東芝が「Satellite U405-ST550W」を発表。台湾のASUSTeK ComputerもモバイルWiMAX対応製品を発表した。このほか,米Dell,韓国Samsung,パナソニック,ソニーも,WiMAX対応のノート・パソコンを2009年に予定しているという。

 その他のWiMAX対応製品としては,中国ZTEのUSBモデムや,フィンランドNokiaのインターネット・タブレット「Nokia N810 WiMAX Edition」が10月中に発売される予定。Sprint Nextelも,現行の3Gサービスと新しいWiMAXサービスの両方に対応したデバイスを第4四半期中に発売するとしている。

 なお,Sprint Nextelが米Clearwireとの間で予定していたWiMAX事業の合弁会社は,第4四半期中に設立される予定という(関連記事:SprintとClearwireがモバイルWiMAX事業の合弁設立へ,IntelやGoogleなどが出資)。

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