米Freescale Semiconductor, Inc.は,戦略分野を成長市場と主要な地位を持つ市場に絞り,それらの分野への投資を拡大すると発表した(発表資料)。車載向けやネットワーク向けのほか,産業向けや民生機器向け事業の投資を拡大する。

 一方で,携帯電話機向けチップ事業は売却または合弁事業化,その他の事業変革を考える。その結論は数カ月以内に出すという。同社の携帯電話機向けチップ事業が主要な地位を確立するまでには,事業規模をかなり拡大する必要があることが明らかになったためという。同社は同事業で,携帯電話機向けのベースバンド・プロセサやRFトランシーバ,パワー・マネジメント製品,ソフトウエア,プラットフォームなどを手掛けている。

 アナログおよび電源関連製品群への投資も加速する。車載向け市場と産業向け市場での普及率を拡大し,民生機器向け市場に参入するためという。さらに研究開発費も増額し,個人用医療機器やエネルギー計測,ホーム・ネットワークといった成長率の高い市場に向けたプロセサやRFチップ,センサ,アナログのパワー・マネジメント製品などを開発する。