「Strings for fingers」
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「Band in my poket」
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「Sticks in the air」
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「Key to touch」
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「Box to play」
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「Trio in your hand」
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「PLY」
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プロジェクターの機能を持つ層(PLY)
プロジェクターの機能を持つ層(PLY)
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「SOUP」
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「voyage」
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開くと太陽電池が見える(voyage)
開くと太陽電池が見える(voyage)
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「gem」
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太陽電池が見える(gem)
太陽電池が見える(gem)
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 KDDIは,幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2008」において,携帯電話機のコンセプト・モデルを多数展示した。これらのコンセプト・モデルは,同社の携帯電話機のデザイン開発プロジェクト「au design project」で手掛けたもの。携帯電話機と楽器との融合をコンセプトとしたモデル「ガッキ ト ケータイ」や,太陽電池を搭載したモデルなどが展示されている。

 ガッキ ト ケータイは,KDDIがヤマハデザイン研究所と共同でデザインしたもの。「オンガク スル ケータイ / ケータイ スル ガッキ」をコンセプトに,楽器をモチーフにした6台のモデルを展示している。ギターをモチーフにした「Strings for fingers」は,スライドするディスプレイの下に10本の弦を持つ端末。それぞれの弦は,0~9の番号に対応しており,テンキーを押す代わりに弦を引くことで電話がかけられる。「Band in my poket」は,ハーモニカやトロンボーンなどの機能を持つアタッチメントが側面に取り付けられたバー型の端末。アタッチメントは5つあり,それらを付け替えることでそれぞれの楽器の音を楽しめるという。「Sticks in the air」はドラムのスティックがモチーフで,縦二つに分割した端末をスティックのように振ると楽器として楽しめる。携帯電話機として使用する場合には,分割した端末を結合する。

 このほか,携帯電話機と2オクターブの鍵盤を融合させた「Key to touch」,4つの操作面を持ち,形状を変えながらMP3プレーヤーやスピーカーなどとして機能する「Box to play」,ターン・テーブルのように使える入力パッドとディスプレイ,テンキーで構成された「Trio in your hand」が展示された。

 「PLY -ケータイの層-」として展示されたコンセプト・モデルは,デザイナーの神原秀夫氏がデザインした端末。PLYは積層を意味する言葉という。6枚の板が重ねられたようなデザインで,上面はディスプレイ,そろぞれの層には,プロジェクターやプリンター,ゲームのコントローラーといったさまざまな機能を持たせる。過去にデザインや携帯電話機が重ねてきた歴史を考え,どんな未来をデザインするのかを考えたときに,「層によって構成された『PLY』のデザインに行き着いた」という。

 太陽電池を搭載したコンセプト・モデルとしては,デザイナーの坪井浩尚氏が手掛けた「SOUP」,デザイナー・グループの「参(mile)」が手掛けた「voyage」と「gem」が展示されている。SOUPは携帯電話機の機能や要素を凝縮し溶け合わせた「スープのような状態」をイメージしたもので,ディスプレイと筐体を隔てる淵や太陽電池,スピーカー,カメラといった要素の境目を「可能な限り消し込み溶かし」てデザインしたという。voyageは,筐体の裏面を開くと太陽電池が現れ,人工衛星のような形状になる端末。一方,gemは大地に埋まっていた鉱石をイメージしたデザインという。

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