メモリ大手の米Micron Technology, Inc.は,2008年8月28日締めの四半期決算を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は前年同期比1%増の14億4900万米ドル,営業損失は前年同期の1億6100万米ドルに対して3億3800万米ドル,純損失も前年同期の1億5800万米ドルに対して3億4400万米ドルとなった。売り上げは前年並みを維持したものの,赤字幅は拡大した。

 NANDフラッシュ・メモリの売上高は直前の四半期に比べて10%減となっている。ビット換算の販売数量では10%ほど伸びたものの,平均販売単価が約20%下がったという。DRAMの売上高は前期比で微減だった。ビット換算の販売数量が5%落ち込んだとしている。

 CMOSセンサの売上高は前期比で微増となり,全社の売上高の12%を占めた。ただし,平均販売単価が下がったため,CMOSセンサ事業の粗利益率は前期の35%から29%まで低下した。

 Chairman and CEOのSteve Appleton氏は「メモリ市場は供給過剰の局面が続き,深刻な価格下落に見舞われている。市況の厳しい時期が続くが,我々は重役の給与を20%削減するといったことを含め,徹底的にコスト削減に取り組んでいる」とコメントした。