「脅威とは感じないが,少し嫌な存在になってきた」。森精機製作所のある役員は,安さを武器に米国市場で販売台数を稼ぐ韓国や台湾メーカーについてこう感想を述べる。韓国Doosan社のような大手の販売台数は「森精機製作所の約2倍」(同役員)。数が多ければ,当然,コスト競争力でも新規顧客の開拓でも有利になる。現に,米国の多くの顧客が,こうしたアジアの低価格メーカーの工作機械にお金を払っている。この現実が森精機製作所の視界にも入ってきたということだろう。
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