ホーム・シアターをはじめとした高級AVシステムなどを家庭に設置する,いわゆるインストーラー業界において,テレビ向けユーザー・インターフェース(UI)を搭載したパソコンの普及を目的とする業界団体の米Media Center Integrator Alliance(MCIA)が設立された(PDF形式発表資料)。2008年9月3日から米国デンバーで開催中のインストーラー業界のイベント「CEDIA EXPO 2008」で発表した。MCIAの最初のメンバー企業は,米Advanced Micro Devices, Inc.や米Crestron Electronics, Inc.,米Hewlett-Packard Co.,米Intel Corp.,米Exceptional Innovation社の事業部Life|ware,米Microsoft Corp.,米Niveus Media, Inc.である。

 MCIAは,Windows Media Centerなどのテレビ向けUI搭載パソコンを普及させるため,業界標準の確立や教育/認証ツールの開発を行う。MCIAのChairman of the Board and President兼Microsoft社,Custom Installation ChannelのDirectorであるKevin Collins氏によれば,インストーラー業界内では最近になってテレビ向けUI搭載パソコンへの関心が高まっているという。「去年のCEDIAで,こうしたパソコンの展示は1台しかなかったが,今年は5台に増えた」(同氏)。AVシステムに限らず,家庭向けのセキュリティ・システムやホーム・オートメーション・システムと統合する例も登場しているという。