三菱電機は,同社が新たに開発したフェムトセル用小型基地局が,NTTドコモに採用されたと発表した(発表資料)。

 同装置は,三菱電機が2007年7月からNTTドコモに納入していたフェムトセル用小型基地局を高速化,低消費電力化したもの。HSPA方式に対応し,データ伝送速度は下りが最大14.4Mビット/秒,上りが最大5.7Mビット/秒。新開発のLSIを採用し,動作の無駄を省いた回路設計により,消費電力を低減したという。同装置をユーザーの自宅のブロードバンド回線に接続するだけで,自動的に各種のパラメータを取得し,設定作業を不要にする機能も備えた。

 NTTドコモは2007年秋に,携帯電話基地局からの電波が届きにくい場所でも通話を可能にするフェムトセル用小型基地局の運用を開始していた(Tech-On!の関連記事)。同社は今後,今回採用したフェムトセル用小型基地局を,携帯電話網とブロードバンド環境とを連携させた「ホームエリア」向けサービスに活用する予定という。

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システム構成例
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