住友電気工業の,5GHz帯までのアナログ電気信号を光信号に変換する同軸型レーザ・モジュール
住友電気工業の,5GHz帯までのアナログ電気信号を光信号に変換する同軸型レーザ・モジュール
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 住友電気工業は,5GHz帯までのアナログ電気信号を光信号に変換する同軸型レーザ・モジュールを開発した(発表資料)。モバイルWiMAX(IEEE802.16e)などの移動体通信基地局で,受信したアナログ電気信号を光ファイバを使って伝送する用途などに向ける。同社の既存品は2GHzに対応していた。

 レーザ・モジュール内の信号伝送路のインピーダンス整合を最適化することで,高周波数帯での伝送損失を低減し,広帯域化を実現したとする。パッケージを小型化して実装面積を縮小し,広帯域化の妨げとなる寄生容量を低減した。また,光アイソレータの設計の最適化によって反射減衰量を低減した。実装方式の設計は変更したが,使用する部材は既存品と共通にした。これにより,既存品と同等の,数週間程度の納期を実現するという。

 2008年9月に,通信機器メーカーなどへのサンプル出荷を開始する。2008年中に量産出荷を開始する予定。