S-AIRPLAY
S-AIRPLAY
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 米Sony Electronics Inc.は,無線通信を使って複数の部屋にあるスピーカーに音楽を送信できる「iPod」向けのオーディオ・システム「S-AIRPLAY」を発売すると発表した(発表資料)。発売日は2008年9月を予定する。

 S-AIRPLAYは,iPodに蓄積された音楽コンテンツを送信するドッキング・ステーション1個と2個のスピーカーからなる。スピーカーへの音声送信には同社の無線技術「S-Air」を用いる。S-Air技術は,他の家電に干渉することなく,無線で音声を送信する技術。最大164フィート(約50m)程度離れていても送信できるため,ドッキング・ステーションとスピーカーを別々の部屋に設置できる。別売りのスピーカーを購入すれば,スピーカーを最大10個まで同時に使用可能。同社は,S-AIRPLAYを「iPodを部屋から部屋に持ち歩かずに,iPodの音楽コンテンツを手軽に聴けるようになる機器」と説明する。

 FM/AMチューナーも内蔵する。一つのスピーカーでiPodの音楽コンテンツを出力しながら,同時に別の部屋でラジオの音声を出力できるという。スピーカーは,早送りや巻き戻しといったiPodの遠隔操作機能を持つ。既存のホーム・シアター・システムやテレビとの接続用に,コンポジットA/V出力端子を備える。

 価格は約400米ドル。ソニー製品の直販サイトsonystyle.comとソニーの指定販売店で購入できる。 現在,sonystyle.comで予約を受付中。別売りのスピーカーは130米ドルで,2008年10月から提供する。