ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は,内蔵HDDの容量が160Gバイトの「プレイステーション 3」(PS3)を,欧州のPAL方式を採用する地域と北米で発売する(発表資料同2)。同社の子会社であるSony Computer Entertainment Europe Ltd.とSony Computer Entertainment America Inc.(SCEA)が発表した。160GバイトというHDD容量は,現在販売している最も容量の多い機種の2倍。これによって,ダウンロードしたゲーム・コンテンツや音楽コンテンツ,画像などをより大量に保存できるようになる。

 欧州での販売は2008年10月31日で,価格は449ユーロ。ネットワーク接続サービス「PLAYSTATION Network」からゲーム・コンテンツをダウンロードできる購入券を同梱する。北米での発売は2008年11月で,ゲーム・タイトル「Uncharted: Drake’s Fortune」を同梱した限定版として発売される。価格は499.99米ドル。この限定版には,PLAYSTATION Networkからゲーム・コンテンツ「PAIN」をダウンロードできる購入券と無線機能を使ったPS3専用コントローラ「DUALSHOCK 3」 (Tech-On!の関連記事)も含まれる。

 SCEAのpresident兼CEOであるJack Tretton氏は,大容量化を図った理由について,「映像配信サービスなどPLAYSTATION Networkのサービスを拡充したことによって,PS3ユーザーの大容量HDDに対する需要が高まっている。消費者は,PS3を音楽コンテンツといったエンターテインメントのデジタル・コンテンツを保存するハブとしても使うようになっている。160GバイトのPS3は,こういった消費者の需要を満たすもの」とコメントを寄せている。

 なお,SCEは「日本での160Gバイト機の発売は未定」」(同社広報)としており,「ユーザーや市場の状況を見ながら検討していく」としている。