MPU/MCU/DSPの世界売上高の推移(出典:IC Insights)
MPU/MCU/DSPの世界売上高の推移(出典:IC Insights)
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 調査会社の米IC Insights, Inc.は,MPU(マイクロプロセサ)/MCU(マイコン)/DSPの世界市場予測を発表した。3分野とも2008年は価格の下落幅が小さくなり,MPUとMCUは過去最高の売り上げを達成すると予測している。

 MPU市場は,2006年の低迷から2007年はやや回復した。2008年はさらに大きく回復するとIC Insights社は予測している。ノート型を中心としたパソコン需要を受け,2008年の売上高は前年比10%増の382億米ドルになる見込み。2009年も2008年比で9%増の416億米ドルと成長が続く見通しである。

 MCU市場の2008年の売上高は前年比11%増の158億米ドルになるという。出荷数量は13%伸びると予測する。2009年は金額で6%,数量で9%の成長を遂げる見通し。

 DSP市場は,2007年に続いて2008年も減収になるという。2008年の売上高は前年比9%減の71億米ドルを見込む。携帯電話機の在庫調整の影響を受け,出荷数量が12%減少するとIC Insights社はみている。ただし,2009年には数量で5%,金額で3%,2008年実績を上回ると予測した。

 3分野合計では現在,半導体市場全体の売上高の約1/4を占めている。IC Insights社は,この3分野の市場規模が2007年の566億米ドルに対して2012年には912億米ドルに達すると予測している。