BDレコーダの販売台数シェアの推移(出典:BCN)
BDレコーダの販売台数シェアの推移(出典:BCN)
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薄型テレビの販売台数シェアの推移(出典:BCN)
薄型テレビの販売台数シェアの推移(出典:BCN)
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 Blu-ray Disc(以下,BD)レコーダのシェア争いに変化が生じている。市場調査会社のBCNがまとめた国内家電量販店26社の販売実績によれば,2008年1月時点では販売台数シェアで2/3を獲得していたソニーが2月以降は徐々にシェアを落とし,7月はシャープ,松下電器産業と僅差の首位争いを演じた。ソニーが33.6%,シャープが32.8%,松下電器が32.1%。BDの本格的な普及期を迎え,メーカー間のシェア争いは激しさを増している。

 BDレコーダの売り上げは2008年7月に販売台数ベースでDVDレコーダ市場の4割,販売金額ベースで6割を占めるまでになった。DVDレコーダ全体でも2008年5月から3カ月続けて販売台数が前年実績を上回っている。金額ベースでは6月,7月と2カ月続けて前年同期比の成長率が30%を超えている。

 薄型テレビの売り上げ成長率(前年同期比)は台数ベースで10%以上を維持しており,金額ベースでも成長基調にある。販売台数の上位3社はBDレコーダと同じ顔ぶれで,2008年7月のシェアはシャープが47.4%,松下電器が17.9%,ソニーが15.7%だった。ソニーは2008年6月まで2位につけていたが,40型以上の液晶テレビの伸び悩みを受けて7月は3位に後退した。

猛暑で7月はAV需要にブレーキ

 DVDレコーダ,薄型テレビともに北京五輪を前に2008年5月,6月は販売が好調だったが,7月は6月よりも前年同期比の伸び率が小さくなっている。店頭では7月に入ってエアコンの売り上げが前年比2倍と急伸したといい,猛暑のために客足が映像機器からエアコンに流れたとBCNはみている。

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