任天堂は2008年度第1四半期(2008年4~6月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年度同期比24.4%増の4233億8000万円,営業利益は同31.5%増の1191億9200万円,純利益は同33.7%増の1072億6700万円と,引き続き増収増益を達成した。ただし,売上高が前年同期比で160%増となった前年同期と比べると,伸びは鈍化している。

 携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」および「ニンテンドーDS Lite」の販売台数は,北米や欧州を含む海外では増加したものの,国内では減少した。第1四半期の世界全体の販売台数は,前年度同期と比べて4万台減の694万台。内訳は,国内が対前年度同期比72.1%減の58万台,米大陸が同13.4%増の271万台,その他の地域が同46%増の365万台である。累計販売台数は7754万台となった。対応ソフトウエアの販売数は同6.8%の3659万本。累計販売数は4億619万本に達した。

 据置型ゲーム機「Wii」の販売台数は,対前年度同期比50.7%増の517万台だった。国内の販売が半減した一方,北米や欧州での普及が加速しているという。内訳は,国内が同44.2%減の53万台,米大陸が同73.6%増の250万台,その他の地域が同106.7%増の215万台だった。これまでの累計販売台数は2962万台。対応ソフトウエアの販売数は対前年度同期比152.9%増の4041万本で,累計販売数は1億8885万本となった。

 2008年度通期(2008年4月~2009年3月)の業績予想は,売上高が対前年度比7.6%増の1兆8000億円,営業利益が同8.8%増の5300億円,純利益が同26.3%増の3250億円となる見通し。ニンテンドーDSおよびニンテンドーDS Liteの販売台数は2800万台,Wiiの販売台数は2500万台と予測する。

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