京セラの「バック・コンタクト・セル」を使ったモジュール
京セラの「バック・コンタクト・セル」を使ったモジュール
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三菱電機の「ハニカム構造セル」を使ったモジュール
三菱電機の「ハニカム構造セル」を使ったモジュール
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 太陽電池の展示会「PVJapan 2008」は,多結晶Si型太陽電池の高効率化を競う京セラと三菱電機が,それぞれ2009年と2010年に量産予定の最新モジュールを披露した。

 京セラは,2009年に量産予定の「バック・コンタクト・セル」を使ったモジュールを展示するとともに,その出力値を公開した。これまで,セルやモジュールの展示はあったが,モジュールの出力を公開したのは初めてである(Tech-On!関連記事)。「量産できる出力にメドが立ったので値を公開した。多結晶Si型太陽電池では他社に負けられない」(京セラの説明員)。
 京セラが展示したのは,54枚のセルを搭載した出力220Wのモジュールと,45枚のセルを搭載した出力195Wのモジュールの2種類である。モジュール変換効率は14.8%になる。同社の現在の製品の出力は,54セル搭載品が210W,48セル搭載品が185Wである。

 三菱電機は,2010年に量産予定の「ハニカム構造セル」を使ったモジュールの試作品を展示した。同モジュールを展示するのは初めてになる(Tech-On!関連記事)。モジュールは50枚のセルで構成しており,出力は220Wで,モジュール変換効率は15.5%である。同社の現在の50セル搭載品は,出力が185W,モジュール変換効率が13.1%である。