巨大EMS企業Hon Hai(6) 金型

 図7 常識破りの金型製造スピードを実現する三つの要素  Hon Hai社の金型技術の最大の強みは,量産金型を極めて短い納期で設計・製造できることだ。携帯電話機1機種分の筐体の量産金型であれば,通常は4~6週間かかるところ,Hon Hai社は平均7日間ほどで製造する。短納期を実現できる理由は三つある。一つは,今までノート・パソコンや携帯電話機の金型設計で蓄積した巨大なデータベースから金型の設計図を流用することで,1~2日で金型を設計する体制を整えたこと。もう一つは,金型部品に取り付けた電子タグを使って金型の設計から製造,筐体の試作に至る業務フローを管理するソフトウエア「Foxconn Rapid Tooling」を自社開発したこと。そして,合計で1万5000人とも3万人ともいわれる豊富な金型技術者のリソースを生かし,昼夜3交代の24時間体制で設計・製造を行うことである。
図7 常識破りの金型製造スピードを実現する三つの要素  Hon Hai社の金型技術の最大の強みは,量産金型を極めて短い納期で設計・製造できることだ。携帯電話機1機種分の筐体の量産金型であれば,通常は4~6週間かかるところ,Hon Hai社は平均7日間ほどで製造する。短納期を実現できる理由は三つある。一つは,今までノート・パソコンや携帯電話機の金型設計で蓄積した巨大なデータベースから金型の設計図を流用することで,1~2日で金型を設計する体制を整えたこと。もう一つは,金型部品に取り付けた電子タグを使って金型の設計から製造,筐体の試作に至る業務フローを管理するソフトウエア「Foxconn Rapid Tooling」を自社開発したこと。そして,合計で1万5000人とも3万人ともいわれる豊富な金型技術者のリソースを生かし,昼夜3交代の24時間体制で設計・製造を行うことである。

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