図1 PlayStationを支えたビッグ・タイトルが,ついにXbox 360に参入
図1 PlayStationを支えたビッグ・タイトルが,ついにXbox 360に参入
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図2 Microsoft社のE3向けメディア・ブリーフィングにゲストとして登壇したスクウェア・エニックス 代表取締役社長の和田洋一氏(右)。Xbox 360向けソフトを一通り紹介して退場した後,こっそりステージに舞い戻って後ろから司会の肩をたたき,「あと,もう一つ発表があるんだけど・・・」と伝えた
図2 Microsoft社のE3向けメディア・ブリーフィングにゲストとして登壇したスクウェア・エニックス 代表取締役社長の和田洋一氏(右)。Xbox 360向けソフトを一通り紹介して退場した後,こっそりステージに舞い戻って後ろから司会の肩をたたき,「あと,もう一つ発表があるんだけど・・・」と伝えた
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 スクウェア・エニックスは,PlayStation 3(PS3)専用ゲームとして開発を進めていたゲーム・ソフトウエア「FINAL FANTASY XIII」(FF13)を,米Microsoft社の「Xbox 360」にも投入する方針を明らかにした(Microsoft社ニュース・リリースFF13のティザー・サイト)。

 米国,欧州では,PS3版とXbox 360版が同時に発売する。「ゲーム・コンソールの市場の動きを分析した上で,世界の多くのFFファンの期待に応える為に決断した」(同社)。発売時期は未定である。

 FFシリーズは,ソニー・コンピュータエンタテイメントの「PlayStation」シリーズの普及を支えたビッグ・タイトルの一つ。スクウェア・エニックスは,オンライン専用RPGであるFF11については既にXbox 360に移植済みだが,単体で遊べるFFシリーズをXbox/Xbox 360向けに供給するのは今回が始めてとなる。ただし,Xbox 360版を発売するのは北米と欧州のみで,日本では従来どおりPS3のみの独占販売となる。PS3版とXbox 360版でゲームの内容に違いはない。

 同社はまず,日本市場向けのPS3版を先行して開発,発売した後,PS3版の欧米市場向け言語対応と,Xbox 360向け移植作業を並行して進める。同社は,マルチ・プラットフォーム開発を前提とした社内向け開発ツール「Crystal Tools」をFF13の開発に活用しており,今後はXbox 360向けにCrystal Tools向けライブラリを開発することで,Xbox 360版の開発環境を用意する。

 FF13と同じ開発プロジェクトに属するゲーム「FINAL FANTASY Versus XIII」については,現時点でPlayStation 3専用との決定に変更はないという。

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