台湾ASUSTek Computer Inc.は2008年7月11日，従来のモデルよりも仕様を大幅に強化した小型ノート・パソコン「Eee PC 901-X」を発表した。主な強化点は，マイクロプロセサの高速化，液晶の大画面化，SSDの高容量化，バッテリー駆動の長時間化である。同7月12日に発売する。価格はオープンで，実売予想価格は5万9800円前後である。
東京都内で開催した発表会で登壇した，ASUS JAPAN General ManagerのKevin Du氏は，「Eee PCは世界で人気商品になっている。2007年10月に米国などで発売して以降，2007年12月までに35万台を販売。2008年1月から6月までに合計で165万台を販売した。日本でも好調で，今回の第二世代品の投入によって販売を強化したい」と述べた。
Eee PC 901-Xの仕様の強化点は以下の通り。かっこ内は従来の「Eee PC 4G-X」の仕様。
マイクロプロセサ：Intel Atom N270：1.6GHz（Intel Celeron M：900MHz）
液晶：8.9型ワイド 1024×600ドット（7型ワイド 800×480ドット）
主記憶：1Gバイト（512Mバイト）
SSD：12Gバイト（4Gバイト+4GバイトのSDHC）
バッテリー駆動時間：8.3時間（3時間）
内蔵カメラ：130万画素（30万画素）
無線通信機能：IEEE802.11b/g/nとBluetooth（IEEE802.11b/g）
バッテリー駆動時間については，Super Hybrid Engineという独自の省電力技術を導入したという。使用状況を見て，マイクロプロセサの電圧や動作周波数などを自動的に調整するという。
さらに同社は今回，無料のオンライン・ストレージ・サービスを提供する。容量は20Gバイトで，ファイルの管理やデータの共有などに使える。
本体の寸法は，奥行きが10mm程度長くなり，約200g重くなった。寸法は幅225mm×奥行き175.5mm×高さ22.7mm，重さは1.1kgである。
