消費者が次に購入する携帯電話機に不可欠だと思う機能の上位三つは,カメラ機能,Bluetooth,音楽再生/ラジオ機能——。米ABI Research社の行った調査で,こんな結果が出た(発表資料)。この調査は,同社が7カ国の移動体通信加入者を対象に行ったもので,1402人から回答を得た。

 中でも,消費者が最も重要とした機能は,200万画素以上のカメラ機能。47%の人が必需機能と答えた。次いで多いのはBluetooth機能の34%で,3位は音楽再生/FMラジオ機能の32%だった。

 ただし,地域によって調査結果に違いが見られたとABI Research社はいう。例えば,台湾でカメラ機能が重要だと答えた人は米国の2倍以上だった。Bluetooth機能は,西欧や台湾では不可欠と考えられているものの,日本や韓国では普及率が非常に低く,この地域の消費者にとってはほとんど重要でないという。

 さらに同社は,現在使用している携帯電話機の機能についても調査した。現在持っている携帯電話機に付いている機能の上位三つは,ゲーム機能(64%),インターネット接続機能(61%),200万画素以上のカメラ機能(58%)だった。ただし,ゲーム機能とインターネット接続機能はほとんど使われていないという。同社は,携帯電話機向けのマルチメディア・サービスなどの多くが,消費者にとって不可欠なものにならない理由を,「ユーザーが満足する内容や価格を提供していないため」と説明する。さらに,携帯電話機に最も不必要と考える機能をたずねたところ,無線LAN機能,テレビ機能,ゲーム機能などが挙がったという。