仮想移動体通信事業者(MVNO)である日本通信は,NTTドコモの第3世代(3G)移動体通信網を利用した無線通信サービスを提供するに当たり,海外メーカーの3G端末を独自に調達することを発表した(発表資料)。海外メーカーから独自調達することにしたのは,多様な端末を低価格で提供するためという。

 同社は,NTTドコモと2008年6月に3G移動体通信網の相互接続に関して合意した(発表資料)。2008年7月末までに接続を完了し,その後速やかにサービスを開始することを目指している。

 今回,調達する最初の端末として発表したのは,中国ZTE Corp.のW-CDMA対応データ通信端末。法人および個人向けに提供する。ZTE社は,米Gartner, Incの2007年第4四半期における携帯電話機の世界市場調査において,メーカー別シェアの上位10社に入った企業(Tech-On!の関連記事)。低価格設定と新興市場への集中で急成長しているという。

 日本通信は,今後も海外メーカーからスマートフォンや携帯電話機に加え,電子ブックといった新たな種類の端末を調達する予定とする。

 総務省のMVNOの事業化に関するガイドラインでは,MVNOは自ら端末を調達することができ,通信網を貸す事業者はその端末による接続が技術基準に適合している場合には拒否できないと規定されている,と日本通信は説明している。

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