展示の様子
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展示品
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展示パネル
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 松下電器産業は,曲面へ映像を出力できる業務用プロジェクター「PT-D12000」と「PT-DZ12000」の2品種を開発した。開発品を,2008年6月18~20日まで米国ラスベガスで開催されたAV機器の展示会「Infocomm08」で実演した。「今回当社が展示したプロジェクターの中で一押し」(説明員)と胸を張る。特徴は,プロジェクター単体で,曲面へ映像を出力できる点である。「外付け装置を使って曲面に映像を投射する従来方法に比べて,システムの簡素化を図れる」(説明員)という。展示場やイベント会場,アミューズメント施設などでの利用を想定する。2008年8月に発売予定で,価格は6万9000米ドルである。

 今回,曲面へ映像を出力できるように,投射する曲面に合わせた映像データを作り出す専用LSIを搭載した。対応するスクリーンの曲率半径は明かさないものの,会場では,曲率半径が5mスクリーンに映像を投射していた。開発品2台を使い,それぞれから出力された100インチの映像を2つつなぎ合わせた映像を披露した。

 曲面対応を図ったほか,業務用途向けの同社従来品「PT-D10000」と「PT-DW10000」に比べて明るさを向上させた。「PT-D12000」と「PT-DZ12000」は1万2000lm,「PT-D10000」と「PT-DW10000」は1万lmである。使用するランプを250W品から300W品へと変更した。高出力ランプに変えたことで,発熱量が多くなる。そこで,今回は熱設計を改良し,高出力ランプの利用を可能にしたと説明する。

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