日本航空は、米Boeing社や米Pratt & Whitney社(P&W社)と共同で、バイオ燃料を用いたデモンストレーション飛行「JALバイオ燃料フライト」を実施することに合意した。非食物系のバイオ燃料を利用し、環境に配慮した代替燃料の開発促進を目指す。2008年8月ごろに使用するバイオ燃料を決定し、同年度中に日本国内でデモ飛行を実施する予定。バイオ燃料を使った飛行はアジアでは初めてという。

デモ飛行には、P&W社製「JT9D」エンジンを装着したボーイング747型機(ジャンボ機)を使用する予定だ。燃料タンクに混合バイオ燃料(バイオ燃料と従来のジェット燃料を混合した燃料)と従来のジェット燃料を分けて搭載し、4基あるうち1基のエンジンはバイオ燃料を使用し、残り3基のエンジンは通常のジェット燃料を用いて飛行する。使用するバイオ燃料はジェット燃料と同等の厳しい基準を満たすため、航空機やエンジンに特別な改修や改造は実施しない。

 使用するバイオ燃料は、地球環境や人類の発展に追加負荷を与えず、食料とも競合しない非食物系の中から生産効率の高いタイプを選ぶ。