米GE Energy社は2008年6月11日,CdTe(カドミウム・テルル)薄膜太陽電池技術を手掛ける米PrimeStar Solar, Inc.の普通株を買い増したと発表した(発表資料)。GE Energy社は2007年9月に,PrimeStar Solar社の普通株を購入していたが,今回の買い増しで多数株主(majority shareholder)になったという。

 PrimeStar Solar社は,米コロラド州のGoldenに2006年に設立された企業で,CdTe薄膜太陽電池モジュールの開発や商品化を手掛けている。従業員は約60人。CdTe薄膜太陽電池は日本では生産されていないが,低コストなため世界市場では急成長している。

 GE Energy社によれば,同社の再生可能エネルギーのポートフォリオにおける太陽電池の役割は増しているという。また,石油価格の上昇のため,この役割は今後もさらに拡大すると予想する。

 また,米General Electric Co.(GE社)が2005年5月に発表した環境への取り組み「ecomagination」において,再生可能エネルギーは鍵となる要素であるとGE Energy社は説明する。GE社は,クリーン・エネルギーに関わる技術に,2010年までに毎年15億米ドルの研究費を投資する予定という。