英CSR plcは2008年6月3日,同社にとって第7世代となるBluetoothの無線IC「BlueCore7」を発表した。前世代のBlueCore6に,低消費電力版BluetoothやFMの送受信機能を追加した。量産時期は2008年第4四半期を予定する。

 BlueCore7は,低消費力版Bluetoothの回路ほか,Bluetooth v2.1+EDR(enhanced data rate),eGPS(enhanced GPS),FM無線の送受信回路を1チップ上に集積した。EDRでは,送信電力+10dBm,受信感度-91dBmを実現し,従来よりも人体による電波の減衰などの影響に強くなったとする。

 今回は,BlueCore5にもあったFMラジオ放送を聴くための受信用回路だけでなく,送信回路も搭載した。携帯電話機で再生した音楽をFMラジオ受信機に送信するような使い方を想定する。送信電力は最大+4.5dBm。FM無線の送信機能を搭載したBluetoothの無線ICの発表は,伊仏合弁STMicroelectronics社,米Texas Instruments社に次いで3社めである。