ソニーや三洋電機など半導体メーカー4社は，元コロンビア大学教授のGertrude Neumark Rothschild氏とLEDなどに関する特許ライセンス契約を結んだ。Rothschild氏の代理人である弁護士を抱える米Dreier LLPが発表した（PR Newswireに掲載された発表資料）。ライセンス契約の詳細は公表していない。

　Rothschild氏は2008年2月20日，ソニーや松下電器産業など31社が短波長LEDやレーザ・ダイオードに関する同氏の特許を侵害しているとして，米国際貿易委員会（International Trade Commission：ITC）に訴えを起こした。訴えは，短波長LEDやレーザ・ダイオードだけでなく，Blu-ray Discプレーヤや米Motorola, Inc.の携帯電話機「RAZR」，日立製作所のカムコーダといった応用製品も含め，米国への輸入差し止めを求めるもの。ITCは同年3月20日，この件の調査を始めると発表した（Tech-On!関連記事1）。

　今回，Rothschild氏と和解したのは，ソニー，三洋電機，中国Exceed Perseverance Electronic Ind. Co., Ltd.，中国Lucky Light Electronics Co., Ltd.の4社。韓国Seoul Semiconductor Co., Ltdと台湾Everlight Electronics Co., Ltd.の2社についても，2008年4月22日にRothschild氏の代理人が和解成立を明らかにしている（Tech-On!関連記事2）。