アイシェアは,携帯電話機での動画共有サービスの利用と著作権問題に関する意識調査の結果を発表した(発表資料)。昨今,動画共有サイトの著作権に関する問題がニュースなどでも取り上げられていることから,調査を実施したとする。20代~30代を中心とするインターネット・ユーザーにインターネット調査を行い,740人から回答を得た。

 携帯電話機の動画共有サービス上で,著作権に抵触している動画が削除された後もサービスを利用するかとの質問には,全体の48.1%が利用しないと答えた。その内訳は「他のサービスに移る」とした人が10.9%,「その動画共有サイトを利用しない」とした人が37.2%である。一方,利用するとした人は全体の51.9%だった。内訳は「それでも利用する」と答えた人が11.9%,「利用回数は減ると思う」と答えた人が26.8%,「著作権に抵触しない動画を楽しむ」とした人が13.2%だった。

著作権に抵触している動画が削除された後もサービスを利用するかへの回答
著作権に抵触している動画が削除された後もサービスを利用するかへの回答 (画像のクリックで拡大)

 また,動画共有サイトの著作権問題が解消された上で,動画の閲覧が可能になった場合の利用意向については,35.8%の人が「積極的に利用したい」と答えた。「今まで通り利用したい」とした人は61.0%で,「積極的に制作・編集に参加したい」とした人も3.2%いた。

動画共有サイトの著作権問題が解消された上で,動画の閲覧が可能になった場合の利用意向
動画共有サイトの著作権問題が解消された上で,動画の閲覧が可能になった場合の利用意向 (画像のクリックで拡大)

 最近,動画共有サービスが携帯電話サービスの公式メニューになっていることを踏まえて,携帯電話機の動画共有サービスの利用意向をたずねたところ,利用したいと答えた人は27.4%と低い割合にとどまった。一方,利用するつもりがないとした人は72.6%に上る。利用しない理由については,最も多い回答が「パケット代(通信費)が気になる」で,以下「PCを利用するから」,「表示が遅いから(容量,通信環境の問題)」と続いた。

携帯電話機の動画共有サービスの利用したいかへの回答
携帯電話機の動画共有サービスの利用したいかへの回答 (画像のクリックで拡大)

この記事を英語で読む