2008年5月16日,都内にて「キャズム会議 第2回 ネット対応テレビとCGM動画が紡ぐ未来」と称するセミナーが開催された。CGMとはconsumer generated mediaの略で,ユーザーが作成したコンテンツのことを指す。

 このセミナーは,ブログ「キャズムを超えろ!」の主催者である和蓮和尚こと岩佐琢磨氏が企画したものである。講師として,米国市場向けテレビでYouTubeを視聴できる機能「VIERA CAST」を実現した松下電器産業の企画担当者と,CGM投稿サイト「ニコニコ動画」を手掛けるドワンゴの広告事業担当者が登壇した。

 家電業界とWeb業界でそれぞれ注目を浴びるサービスに関わる話が聞けるとあって,個人が主催するセミナーとしては異例の106名という聴講者を集めた。その後の懇親会と合わせ,家電メーカーの技術者とWebサービスの技術者,ブロガーらが一堂に会する機会となった。

 VIERA CASTを搭載したテレビは,2008年5月下旬に米国で発売される。松下電器の企画担当者は「私の発言はあくまで個人のもので,社を代表したものではない」と断りつつ,VIERA CASTの主要な機能などを説明した。基本的には,2008年1月に「2008 International CES」で紹介した内容である(関連記事)。

「ニコ割」はテレビ的な広告手法

 ドワンゴからは,ニコニコ事業本部 事業推進部 担当部長 兼 広告セクションマネージャーの岡村裕之氏が,広告収入を中心とするニコニコ動画のビジネス・モデルを解説した。

動画 岡村氏の講演(約18分26秒の動画)
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